身体均整法における風邪
身体均整法では、風邪も体の歪みや筋緊張として観察し、調整をすることで症状を改善していきます。(もちろん、細菌やウイルス性のものは医療機関に受診してお薬を飲まないと治りません。)
例えば、
水鼻風邪は副腎皮質が弱まるとなるので胸椎11番を調整したり、
緊張風邪は交感神経の緊張によるので伸筋を調整するなどとされています。
他にも、鼻詰まり、咳、喉の痛みなど風邪の症状に対する様々な手技がありますが、いずれも身体の状態をよく観察し、筋肉や骨格など形に現れた状態を調整して改善をしていくのが身体均整法です。
風邪の後すっきりしないのは??
風邪を引く要因となった、体の歪みがまだ残っている可能性があります。
その人の体の状態によって調整箇所は変わるため、どの対処法が良いか選ぶために体型観察をした方が良いのですが、多くの風邪に効果が高い肋骨の体操をご紹介します。
゚・* 胸が楽になる肋骨の体操 *・゚
姿勢:あお向けに寝る・座る どちらでも
- 両指先を後頭部に密着させます。
- 息を吸いながら、肘を頭の後ろに引いて張るようにします。
- 肘を後上方に引き揚げるようにします。
- しばらく息を堪えて、徐々に元に戻します。
背伸びしても良いです。
身体均整法の教材によると、この体操により、大円筋、小胸筋、大胸筋、前鋸筋、広背筋、僧帽筋など胸部の筋肉に刺激がいくので、姿勢がきれいになって、咳など呼吸器の調整にもなるとされています。
胸や背中が楽になりますので、ぜひ続けてみてください!
参考文献
一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第1集』, 39ページ
一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第6集』, 160ページ