にゃごにゃご均整健康メモ

健康と美容のための均整豆知識を紹介します!

腰が痛いとき その1(仙腸関節)

腰が痛いとき その1(仙腸関節

腰痛は痛む箇所によって対処法が変わる

腰が痛いときの対処法はいくつかあり、痛む箇所や痛み方によって変わるので、何回かに分けてお伝えします。

今回は、比較的軽い痛み腰より少し下の位置(仙腸関節)の痛みへのセルフケアをご紹介します。

 

仙腸関節ってどこ?

仙腸関節は骨盤なので、腰ではないのですが、「腰が痛い」と言って、仙腸関節を押さえることが多くあります。ウエストの一番細いところより下、お尻の上にあたります。図のように、仙骨に沿った縦に長い関節です。

 

痛む箇所を調べる

調整をする前に、具体的にどこが痛むのかを調べます。痛いのは、大抵、左右どちらかなので、仙腸関節の左右どちらか?上下どのあたりかを、軽く触れて確認します。

仙骨は、神経がたくさん通っている繊細なところなので、強く触れずに、そっと軽く行います。

 

゚・* 仙腸関節の調整法 *・゚

仙腸関節の調整法

注意:この運動で痛みが増す場合は、別の方法がいいので中止してください。

姿勢:座って行います(骨盤を起こし、両足は床につけた安定した姿勢で)

仙腸関節の上の方が痛い場合

①図のように、痛い側の足首を、反対側の膝の上に乗せます。

②足が床についている方へ上半身をねじって、ゆっくりおじぎを繰り返します。

(おじぎの動きを止めないで反復)

 

仙腸関節の下の方が痛い場合

①図のように、痛い側の足を、反対側の膝の上に乗せて脚を組みます。

②足が床についている方へ上半身をねじって、ゆっくりおじぎを繰り返します。

(おじぎの動きを止めないで反復)

 

腰がすっきりするので、ぜひやってみてください!

 

ストレスがたまったとき

ストレスがたまったとき

ストレスは体にも現れる?

ストレスは蓄積されると、体の不調として現れることがあります。食欲が増す、減る、お腹をこわす、便秘になる、頭が痛くなるなど様々です。イライラや、落ち込みやすくなるなど心の不調として現れる場合もあります。

身体均整法では、体型によって不調の出方が変化すると考え、体型調整をすることで、不調を改善に導きます。

今回は、ストレスそのものに直接アプローチする調整法をご紹介します。

 

心の問題やストレスにアプローチ

心の問題やストレスがあると、胸の真ん中にある「膻中(だんちゅう)」というツボに、痛みや過敏などの反応が現れます。ちょうどハートチャクラの場所です。

ここの痛みをとると、呼吸がしやすくなり、気持ちもスッと楽になります。膻中心包経のツボで鍼灸では心の問題やストレスに心包経が使われます。

身体均整法では、鍼やお灸の代わりに、指を使ってツボを刺激し、膻中の痛みをとっていきます。

 

゚・* 胸や気持ちが楽になる調整法 *・゚

胸や気持ちが楽になる調整法

胸の真ん中と、乳頭を結んだところが膻中です。

①ここに痛みや過敏がある場合、まず最初に、鳩尾とおへその中間あたりにある「中脘(ちゅうかん)」というツボを優しく押さえます。

中脘がふわっとゆるんできたら、膻中を優しく押さえて、図の矢印の方向へさすります。

中脘は、胃の調整にもなります!お腹も具合よくなりますよ🎵

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第3集』, 13ページ

頭の疲れをとりたいとき

頭の疲れをとりたいとき

頭が疲れるとは??

頭が疲れるとはどういうことでしょうか?

目の疲れや脚の疲れなどの場合は、その部位を休ませたくなります。頭の場合は、何か食べたくなる、目をつぶって休みたくなる、体を動かしたくなる、誰かとおしゃべりしたくなるなど、いろいろな反応があり、頭の部位を休ませることとは少し違うようです。

つまり、頭の疲れとは「脳の疲れのことのようです。

 

脳の疲れについて

脳の疲れをとるには、質の良い睡眠をとったり、栄養のある食事が必要です。

身体均整法では、脳の疲れをとる方法として、「大脳」と「小脳」とに分けて紹介をしています。

大脳には思考・感覚・記憶などの役割があり、いわゆる頭を使うときに活躍する部位なので、今回は「大脳の疲れ」をとる方法についてお話しをしたいと思います。

 

大脳の状態が現れるところ

身体均整法のテキストでは、大脳が疲れると、その反応は首の緊張となって現れるとしています。たしかに、頭が疲れたなあというときは、首がこったような感じになりますね。

また、大脳の活動は頭の形としても反応が現れ、頭が疲れると、頭皮が硬くなったり熱をもっている部位があるように感じたりします。

つまり、首から上の緊張を和らげると、頭の疲れが軽くなるということが分かります。

今回は自分でできる方法として、大脳のくつろぎ傾斜圧*1をご紹介します。

 

゚・* 大脳の疲れをとる くつろぎ姿勢 *・゚

大脳の疲れをとる くつろぎ姿勢

 

姿勢:仰向け

①両足を肩幅くらいに広げて、足のつま先を少し外側に向けます。

②その姿勢のまま、足首を伸ばすように倒します

足の指先を曲げ、それを反復します。

この姿勢をとることで、首のこりがとれて頭がすっきりするので、やってみてください!

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第2集』, 63ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第5集』, 77ページ

*1:体 (病気)の苦痛を緩解する為に本能的にとるポーズ

喉が痛いとき

喉が痛いとき

喉が痛くなるときは?

  • 風邪をひいたとき
  • 空気が乾燥しているとき
  • カラオケで歌い過ぎたり大声を出した後
  • 辛いものを食べた後

など、喉痛の原因はさまざまです。痛いときは喉が荒れて炎症を起こしているので、喉に負担をかけない方が早く治ります。(私は以前カラオケのスコアタをしていたので、風邪をひいて喉が痛くても歌っていました。炎症しているときでも無理すれば声は出ますが、毎回ほぼ確実に治りが遅くなりました。喉痛から咳に発展してしまったときは、漢方の「麦門冬湯」に随分お世話になりました。)

 

喉痛の対策

安静と乾燥を防ぐことで改善します。

  • マスク等による保湿
  • のど飴、トローチ、マヌカハニー
  • 定期的なうがい
  • 治るまでお酒を控える など

 

身体均整法の喉痛対策

身体均整法では、喉の痛みは頸椎4番と手首に反応が現れるとしています。手首の丸みがなく扁平になっており、頸椎4番の調整は風邪予防にもなります。

また、身体均整法では「くつろぎ傾斜圧」という、体 (病気)の苦痛を緩解する為に本能的にとるポーズを紹介しています。喉が悪いときのくつろぎ傾斜圧はうつ伏せです。

咳が出るときはうつ伏せはきついかもしれませんが、喉の調子が良くないときは、仰向けに寝るより楽かもしれません。

他にも、足を使った喉痛の調整法があるのでご紹介します。

 

゚・* 咽喉の痛みの調整法 *・゚

咽喉の痛みの調整法

① 足の内くるぶしの周囲に触れて、左右の硬さを比べます。(触れるときは強く押したりせずに優しく)

② 硬いと感じる側の内くるぶし周囲に、柔らかく「の」の字型の揉撚を加えます。

(痛みを感じる程強くはやらない)

 

咳や風邪、扁桃腺炎など、さまざまな咽喉の痛みに効果がありますので、ぜひやってみてください!

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第3集』, 177・199ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第5集』, 76・88ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第6集』, 168ページ

 

打撲をしたとき

打撲をしたとき

打撲は、後から痛くなる

転んで、すりむいてしまった。はじめは傷の痛みだけだったのに、後からじわじわと打撲の痛みが出てきた…ということがあります。

これは、打撲捻挫のような自律神経系の刺激は、神経の伝導速度が遅いためです。

打撲捻挫も、やったときより、しばらく経ってからの方が痛みます。少し時間が経ってから刺激を感じるので、痛みに気づくのが遅くなります。痛くないからといって無理をすると、後で腫れてしまって、治りが遅くなったりします。

 

放っておいてはいけない??

打撲をすると、打ったところの近くの関節や靭帯に影響が出ます。軽い場合は放っておいても自然に治るのですが、強く打った場合、打った刺激が残ってしまうことがあります。

均整のテキストには、刺激が残ることで自律神経の働きが低下したり、血行が乱れたりすることがあると書かれていて、数ヶ月前、 数年前の打撃が今日姿を見せる場合も少なくはないとしています。

どこまでが残る刺激なのか判断が難しいですが、小さな刺激でも全身に影響するのは確かなので、打撲をしたときは放っておかず、調整をするのが良いのではないかと思います。

 

身体均整法の打撲調整

身体均整法では、打撲の調整として、背骨や骨盤、頭の調整などがあります。大きく打ったときは背骨に変化があるので、調整を受けるのがおすすめです。

今回は、救急均整操縦法*1打ち身の調整をご紹介します。

 

゚・* 打ち身の調整法 *・゚

打ち身の調整法

図のように、患部の反対側の筋肉を引き伸ばすようにします。

例えば、背中を打ったときは、打ったところは手を当てて動かさず、反対の胸側の筋肉を引き伸ばすようにします。

 

※腫れていたり、熱を持っているときは、冷やすなどの処置が必要です。

ぶつけてしまったときは、やってみてください!

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第3集』, 58ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第5集』, 188・189ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第6集』, 120ページ

 

*1:緊急時の調整法です。一時的に痛みや症状を抑えることで、余裕を持って医療機関に受診できるようになります。

目が疲れたとき

目が疲れたとき


目が疲れると??

目が疲れてくると、顔が緊張したり、首や肩がこる疲れやすい頭痛などの不調が現れることがあります。これらは目に関係する神経や筋肉と関係しており、施術では、その神経の元となる首回りの椎骨の調整が欠かせません。

不調の原因が目によるものだった場合、目の調整をすることで、肩こりや頭痛などの症状が改善したりします。

 

施術によって視力は回復する??

身体均整法には、視神経の調整法があります。上頸交感神経節がある首の緊張を和らげることで、目の緊張を和らげます。直接、視力を回復する手技ではありませんが、目の緊張をほぐしたり、目の血流を改善させて、目に優しい体の状態にすることができます。

 

目の疲れをとるには

メガネやコンタクトレンズの度数が合わないために、目が疲れたり、体の不調が現れることも多くあります。この場合は、眼科に受診して目にあった度数のレンズに変えることで症状が大幅に改善します。

今回は、度数が合わないなどの不具合がなくても、目が疲れるというときのための、簡単なセルフケアをご紹介します。

 

゚・* 目の調整法 *・゚

注意:以下の方は、目に直接触れる「①の操作」は行わないでください!

緑内障バセドウ病感染症コンタクトレンズ装着時・マスカラ等目の周りのメイクをしっかりしているとき・目の手術の後・その他眼科医より目に直接触れることを禁止されているとき

 

目の調整法

姿勢:仰向け、リラックスできる環境で

①目にそっと両指をかぶせて軽い圧迫を加える。1回の圧迫は約10秒継続して圧してゆるめ、また圧迫する。(ぎゅっと押さえつけたりせず、そっと優しく)

眼窩の周囲を軽く圧迫する。(目ではなく、目の周りの骨に指を押し当てる)

 

目の血流が良くなり、緊張がほぐれてスッキリするので、ぜひ試してみてください!

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第5集』, 5ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第7集』, 254・255ページ

身体均整法学園, 『内臓操縦法』

 

鼻が詰まっているとき

鼻が詰まっているとき

鼻が詰まったときは??

鼻が詰まると、昼でも頭がすっきりしなかったり、夜はぐっすり眠れなかったり、調子よくありません。

身体均整法では、蓄膿症も鼻炎も鼻詰まりも、みんな同じ鼻の不調として観察をします。症状が異なっても、鼻の不調は同じような体の歪みや筋緊張として現れ、例えば、不調側の鼻の穴は、反対側に比べて小さくなっています。

また、鼻の奥にある鼻骨の歪みが鼻の不調になっているケースもあります。

 

鼻の調整法

具体的には、頸椎3番などの背骨、大腿二頭筋、足の裏を調整します。また、12種体型回旋型・肋骨型などの体型調整をすることもあります。

その他、鼻の鼻翼の横に直接触れて調整したり、鼻の横をはじいたり、身体均整法には鼻の調整法がたくさんあります。

ただ、鼻が詰まったときすぐに均整院には行けないと思いますので、セルフでできるツボを使う調整法をご紹介します。

 

゚・* 鼻詰まりの操法 *・゚

鼻詰まりの操法

鼻が詰まっている側の脚の「上巨虚」というツボを、静かに圧迫して静かに放つ操作を繰り返していると鼻が通ります。

上巨虚(じょうこきょ)」は、胃経のツボです。

 

上巨虚のツボのとり方

身体均整師&鍼灸師の先生に、上巨虚の位置をどうやってとると分かりやすいか尋ねたところ、

「図の上側が足先になりますね。鉛筆やペンなどで膝方向にすりあげると脛骨粗面で止まります。その高さの外側が足三里になります。そこから三寸(指四本)足首の解谿に向かって降りると上巨虚になります。」

と教えていただきました。ペンを使うと本当に簡単です!

 

すぐに通したい場合は鼻の横をはじくと早いのですが、結構痛いのでツボを使った方法をご紹介しました。ぜひ試してみてください!

 

参考文献

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第1集』, 82ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第2集』, 135ページ

一般社団法人身体均整師会, 『講座集復刻版 第6集』, 12ページ